・はじめに

Masu's picture 現在、本研究グループは「科学技術創成研究院 未来産業技術研究所(未来 研)」に属しています。本グループは未来研(兼 科学技術創成研究院長)益 一 哉教授を中心に、未来研 石原 昇教授、道正志郎教授、伊藤浩之准教授及び山根 大輔助教から構成され、大学院生とともに研究、教育に携わっております。 本グループでは主にソリューション研究を推進しております。ソリューション研 究とは、社会が必要とするソリューションを設定し、それに向けて大学の叡智を 投入して遂行するものであるとの定義があります。Breakdownして言うならば、 出口志向の研究といえます。実際に遂行してみると、大学におけるソリューショ ンとは何かという自身も明確にすることがソリューションの一つであるといえま す。まだまだ、東工大の叡智が結集されているとはいえませんが、多くの先生方 のお知恵やご助力をいただき推進しているところです。

・大学院を目指す学生の方へ

集積回路はこれまで微細化を旗印に、技術面としては高速、高集積、低消費電力、経済面では低コスト化という利点をすべて満たせることから進化し、産業のみならず社会に信じられないような変化、変革をもたらしてきました。 一人当たりのプロセッサの数は100を超え、また集積回路を構成するFETなどのトランジスタの数も一人当たりにすると大凡30億トランジスタと言われています。トランジスタは地球上に存在する人工物でもっとも数の大きなもの*であると言われる所以です。 何故、こんなに利用され、我々の生活に深く浸透しているかといえば、トランジスタ、特にMOSFETがスケーラビリティを持っていたことに依ります。 微細化すれば、性能もコストも改善するというスケーラビリティこそ技術的に経済的にもっとも重要な点であります。 集積回路はこれからもますます人間社会の中で使われてゆくでしょう。 昨今、言葉が先行していますが、Green Technology、環境調和型技術、環境に優しい、人と地球の共生などなど、最先端の技術を如何にうまく利用してより良い社会を築くことが大事になっていますが、集積回路をハードウエアの根幹とする技術分野は最先端科学および技術のもっとも重要な分野のひとつです。まだまだ大きな変化が待ち受けています。 昨今、経済状況は少々芳しくないところがありますが、自由な発想とchallenge spritsを持つことで大きく羽ばたく機会は沢山あります。これから大学院で勉強しようと思っている皆さんには、修士課程、博士課程では勉学、研究はもちろんですが、何事にも恐れないチャレンジ精神を身につけてもらいたいと思っています。

なお、我々のグループでは,博士課程進学予定者ならびに博士課程学生をRA(Research Assistant)として雇用する、奨学金や日本学術振興会の特別研究員になるよう積極的なサポートをするなど研究や勉学に専念出来る体制を整えています。 是非、高い志を持って我々のグループに参加し、世界へ羽ばたいて下さい。

*地球上に存在する人工物でもっとも多いものはトランジスタである、ということは天川修平先生(現・広島大学)からの指摘で自分なりに認識したものです。

・平成28年熊本地震について

昨日発生した「平成28年熊本地震」で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます とともに,被災された方々に心よりお見舞い申し上げます. 関東出身の学生で,今回の震災の影響で研究や勉学に支障がでてしまった学生には, 研究場所の提供など,可能な範囲での研究支援をいたします. 学生本人から,あるいは指導教員の先生からでも結構ですので,遠慮なく連絡下さい.